船外機メンテ ― 2015年01月11日
爆風続きでなかなか2馬力ならず。
ということで久しぶりにトーハツMFS2Bのキャブメンテ。
前回の記事よりもう少し具体的に解説。
内容は部品交換(リペアキット)なしの点検レベル。
使用工具は
・10mmボックスレンチ
・プライヤー
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
燃料キャップ、エアコックを閉めて燃料タンク上部の3箇所の10mmボルトを外す。
※半分程度の燃料が残っていても問題なし
パカっと燃料タンクをめくりあげ、下部に接続されている燃料ホースの金具をプライヤーで緩めてホースを抜く。このとき、燃料パイプ内に残留する若干のガソリンがボタボタと漏れるので周囲の火気に注意。 また、外した燃料タンクの燃料ホース接続部分から気化したガソリンが非常に危険なので、できれば残燃料は携行缶に戻すかガソリン耐性のあるテキトーな何かで栓をしておく必要あり。
燃料コックのツマミを下側に引っこ抜く。けっこう硬い。
燃料コックのツマミを抜くと燃料コック本体がフリーになる。
燃料コック本体とツマミの関係は↓の感じ。
燃料コック本体から燃料タンク側のホースを引っこ抜き、燃料フィルターのチェック。
今回はあまり汚れてなかったけど、汚れている場合はパーツクリーナーをぶっ掛けてキレイに掃除。
続いてキャブレター本体の取り外し。
まずは細いパイプ2本と太いパイプ1本を引っこ抜く。
キャブレターのエアファンネルの左右に見える2本の10mmボルトを外す。
このボルトは
エアファンネル
キャブレター本体
エアインテーク
を一串刺し。
2本の10mmボルトを引っこ抜くとキャブレター本体を外せる状態に。
アクセルリンケージ(赤矢印)
チョークリンケージ(青矢印)
の順番にリンケージを外していくとスムーズにキャブレター本体が外れる(ハズ)
このとき手を滑らせてキャブレター本体を落としたりして衝撃を与えないことと、インテーク側のガスケットを傷つけないように注意。
キャブレター本体。
裏返しにして2本のプラスネジを外すとフロー室が分離。
清掃ポイントは赤矢印の部分。ここに汚れがあるとそのゴミがフロー室内で浮遊してジェットを詰まらせてしまう原因に。
エンジン不調のときにキャブレター本体をぶっ叩くと調子がよくなるケースはおそらくこれが原因。
おそらく赤矢印がメインジェット。
青矢印はゴムキャップで封印。
赤矢印のメインジェットをマイナスドライバーで取り外す。
ジェットの中心の穴を覗き込んでキレイな穴の状態であることを確認。
先日、1号さんのMFS2Bを点検したところ、ジェットの穴が1/3ほど詰まった状態だった・・・
キャブクリーナーとパーツクリーナーをぶっ掛けて掃除。
フロートはスムーズに上下していれば触る必要なし。
逆の手順で組み上げて試運転。
必要に応じてアクセルリンケージ部分のアイドル調整ネジでアイドリング調整をして完了。
慣れれば所要時間30分。
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